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冬のふもとっぱらの洗礼を受けてキャンプ嫌いになりかけた話

初めての泊りキャンプをした9月以降、3回ほど泊りソロキャンをして自信をつけてきたので
キャンパー憧れの地として12月に朝霧高原の「ふもとっぱら」に行ってきた

ふもとっぱらというと、皆さんはどのようなイメージをもたれるだろうか。

テントの博覧会と言われるほど人気のキャンプ場
こんな素敵な朝日が見れたら一生の思い出になる
とらわこ

ゆるキャン△の聖地だし、富士山バーン!!て見えてロケーション最高!
いつかは行ってみたい場所

ぱんだ

まあ有名なところだな。キャンプ好きじゃなくても知ってるし。富士山きれいだけど、寒そう。

とらわこも行く前はこんなかんじに思っていた。一応予習としてみていたYouTubeとかネットでは

  • ロケーション最高(富士山バーン)
  • トイレきれい
  • フリーサイトでのびのび
  • シャワー室あり ゴミも捨てられて水道も飲用可能
  • 薪詰め放題が楽しい

のほかにマイナス面としては

  • 強風
  • 水はけ悪い
  • 寒い(冬は雪が降ることも)
  • 地面硬い→鍛造ペグ必須  と言ったことも見受けられた

この記事では、数あるふもとっぱらレビューの中でも、実際にキャンプ泊して「ふもとっぱら」がいかに過酷で上級者向けのキャンプ場であったかを記していきたい

個人の偏見だらけなので、「ひとつの意見」として原付もしくはバイクソロキャンを予定している人や、初心者の方の参考になればと思う

目次

出発

2泊3日の予定で 12月7日朝9時 いざ出発

サイドバック ホムセン箱 テントと銀マット。超絶重い(スタンドは相当力入れないと1人では起こせない) 荷造り時間かかった


走ったことない道を選択し期待に胸を膨らませながら 約2時間20分でキャンプ場に到着。

とらわこ

意外と道もすいてたし、どんどん近づく富士山がまた良いのよね

ちにみに天気予報は
1日目(12月7日)→曇りのち雨
2日目(12月8日)→雨
3日目(12月9日)→晴れ

ってかんじ。

ぱんだ

この時点でフラグたってるな

とらわこ

そ、そんなことないよ・・・!
1~2日目は雨だけど本も積んだし、最悪合羽で移動もできるしなんとかなるっしょ!


雨キャンも過去何回かあったし、撤収の日に晴れるならヨシ!←このときは楽観的にこんなことを考えていた・・・

ふもとっぱら到着

大人1人原付で2泊=4000円の支払い。

到着早々、周囲のテント張ってる人たちのテントがころがりそうになったりと強風を体感。
それを横目にみつつ、まずは腹ごしらえ。

ふもとっぱら食堂で購入した鹿の竜田揚げと牛乳と持ち込みのハンバーガーでランチ。

食べかけですまん

ジビエの唐揚げとか多いけど、竜田揚げとかはあんまり見たことないな~。 臭みもほぼない!                                鹿の竜田揚げ(5切れ)と朝霧高原牛乳一杯で900円、ううーむ、おいしいけど、高いな~(汗)

設営、そして地獄のはじまり


腹も満たされたところで、13時から少しずつ設営開始。カンカンという音がいたるところから聞こえてくる

とらわこ

いや~地面が硬い。ハンマーを持つ手が疲れたよ・・・でも念入りに多めに打っとこ


わかってはいたが風がつよい

この日の風速・風向きとかの記録がこちら

平均して風速7~8メートルくらいあってやばかった。なんとかテント設営

まだピンと張れていないけどこんなかんじのロゴステント

設営・・・・したけれど、テントのバタバタがすごい。
ロゴスのリビングDUOのテント、スカートついてて冬仕様なんだが、スカートとか前室の開放している部分に風が入りこんでずっとバタバタしてる。
設営終えてホッと一息つけるまもなくこの風対策に追われ・・・

いや、これさっきの写真のあと各所ピーンと張ったんだけど、風が強すぎてどうしても波打っちゃうのよ・・・

リビングDUOのテントは前室にポールを立てることで快適に過ごせるのが売りなんだけど、
ポールをたてた瞬間に30センチの鍛造ペグが引っこ抜けるほどの強風で前室が崩壊する。
前室はあきらめてポールも用済みにした(泣)

バタバタ対策に張綱強化や、バタバタするスカートに石を置いてみたりしたけど全然ダメ。

しまいにはテントそばに停めてあった原付も風で横倒しになった

とらわこ

え?原付も倒れるほどの風?やばない???(爆)
原付、左のミラーの固定がゆるんだくらいで故障とかはしなくてよかった

しかもこれ、知らなかったんだけど

ふもとっぱらって北~北西からの風がすんごい吹くの


ベテランキャンパーとか、風を読むとかいうじゃん。まあ、とらわこにはそういうスキルはないのよね(泣)

だいたいテントの正面をみんな富士山にするし、私もそうしたんだけど、そのときの北西からの風って背後もしくは左後方からの風になるのね。

もうこれが「後ろからテントを押し倒されるような」感覚になって不安でおちおちごはんも睡眠もとれない。

ベテランキャンパーたちはサーカステントみたいに張綱だらけの頑丈なテントで、超快適そうだった・・・・

頑丈なテント(張綱おおめのやつ)うらやましい・・・

まさかの雪予報、そして荒天

風が怖すぎてテントにいると鬱になりそうだったからテンションあげようと売店へ
ふもとっぱらで有名な薪詰め放題を行う。
針葉樹・広葉樹どちらも使えるっていいな~

そんなとき売店にいた店員さんが

おじさん

明日雪降るかもですけど、みなさんスタットレスついてますか~?

とらわこ

え?雪???予報では雨だし、気温的にも雪はなくないか?というか原付で雪はやばい・・・!


凍結を心配しないわけでもなかったが、気温や過去情報から大丈夫と判断していた。

とらわこ

まじで雪降りませんように~!!


気分転換もなにもなく・・・・そして日が暮れてからの大雨。

すぐに地面がぐちゃぐちゃになって、風で雨も吹き込むし焚火も火災レベルになるからすぐ消火しなきゃいけないレベル。

とらわこ

もうこれ「キャンプじゃなくて苦行」では?

風がつよいと気温はあまり下がらなくて、冷え込んでも5度くらい。
寒さ対策はコット・銀マット・エアマット・シュラフ・湯たんぽ・ホッカイロでとくにつらいこともなく。
ただとにかく風よ・・・・ビュービューバタバタが続いていて一晩ぐっすりはできない夜を過ごしした。

テント内 揺れるランタン びゅーびゅーずっと吹くというよりは突発的な風の威力がやばい

つらいからパンダに連絡したり、鬼滅の刃遊郭編みて気を紛らわした

苦行を乗り越え、翌日に

翌日は朝日も何もなく雨、それから風。雪はふらんかったけど、ふもとっぱらの真裏にある山の頂上に雪積もってた(汗)

わかりにくいけど、上に積もっている ゾッ・・・
とらわこ

雪降らなくてよかったけど、、、いや、、風よまじで。
私何回「風やばい」言うねん・・・


翌日となるこの日もまあ風は強いこと強いこと・・・・テント後方からの風でテントのゆがみもひどくなってきて、張綱とかワイヤー修正しようにも強風すぎて危険。

とらわこ

あかん、これはもうここに居れへん。テント壊れてまう

疲れ切り妙な関西テンションになりながら
ほんとはもう一泊する予定だったのを泣く泣く撤退。2泊分の料金払ったあとだったから尚更くやしい

買ったばかりのリビングDUO、フレームが若干曲がってるんだが泣
風どんだけやばいねん・・・

撤収の中での一期一会


10メートルくらい離れたところにテント張ってたバイクソロキャンパーさんに撤収作業の折に声を掛けた

とらわこ

風がやばかったし、今もすごいですね・・・

そうだよね、僕も2回タープが倒壊したよ~
一昨日から2泊して今日埼玉に帰るけど、疲れちゃった

と。この方はキャンプ歴3年で、バイクにはゆるきゃんやアウトドアブランドのステッカーが貼ってあり朗らかな男性だった

とらわこ

ベテランキャンパーでもこの風はやばかったんだな
私よく生きてたな

としみじみ。ちなみにこの後、このキャンパーさんが帰るためバイク発進させたらぬかるみに滑って転んで、二人でバイク起こしたりしてちょっと仲良くなった。

温泉 奇跡の再開

キャンプ場入口でおじさんと別れ、その足で日帰り銭湯の「風の湯」へ(火曜日定休なのが平日キャンパーとして痛いけど)
1日雨かと思ってたけど、少しずつ晴れ間ときれいな富士山が見え始める。

バナジウム温泉でじんわりとあったまった。露天風呂からも富士山が少し見えてラッキー

とらわこ

銭湯のマッサージ機がはじめて気持ちいいと思ったよ・・・・体ガチガチ

ゆっくりしていってくださいね~


風の湯の店員さんの天使の声に従い マッサージ機をリピート(笑)

そのあと温泉の中のお食事所で富士宮焼きそばときなこソフトを注文
きなこソフトのわらび餅があったかくて最高!

出し粉たくさんで良き~!
このわらび餅があったかくて最高!溶けるソフトとマッチしてて良き~!!焼きそばより先に出てきたのも許す~!(笑)

夕方ゆっくりと帰宅の途へ
温泉でだいぶ回復できてよかったと思いつつのんびり原付を走らせていたら

(バイク乗りながら手をふりふり)

とらわこ

あ~!!さっきのおじさん!(原付走らせながら手をふりふり)

と、キャンプ場入り口で別れたおじさんが偶然キャンプ場からかなり離れた清水インター近くで出会った。

なんだか縁があるな~と2日間ではじめてほっこりした瞬間だった

とらわこ

こういう出会いがあるから旅とかキャンプとかって良いよね(荒んだ心が癒されてゆく)

まとめ

ふもとっぱらにキャンプするにあたり、感じたことについて

みんな言っているし、私も耳にタコができるくらい言うが「とにかく風がやべえ」

風速4M以上はキャンプをする日ではない。                                それでもするなら、それはもうキャンプでなく苦行である。

タープはダメ                                                  吹っ飛ぶ。そしてポールが折れる。

背丈の高いテントは向いていない
背丈の低いテントや、耐風性の高いテント、サーカステントなどが向いている。

焚火はできない                                                                     ソロバイクは風が落ち着いている日のみ薪を買うとよい(風つよいと結局焚火できず薪が余る)バイクなど積載量の制限されるツールのキャンパーは購入する際は天候などを要チェック。

雨予報の日は行くべきじゃない                                                   魅力の富士山が見えず、水はけも悪いからギアがぐちゃぐちゃになる

ふもとっぱらは初心者には向いていない                                                 張綱強化や突風時の対応など身に着けないと苦行になるし危険。そしてこれは補足だが、たとえば天気が晴れもしくは曇りで、風も穏やかであれば初心者でも十分に楽しめる快適なキャンプ場である。でもふもとっぱら付近は標高がたかく、いつ天候が変わるかわからないため、十分な備えができてそれを有事の際に展開できる経験値が必須である

とらわこ

普通の林間キャンプ場とは全然違うのよね。普段は雨キャンプでも好きだけど、ふもとっぱらは違う・・・私はまだふもとっぱらでキャンプできる状態ではなかったんだな(泣)

憧れの地であったし、富士山のロケーションを楽しみに行ったが「風」がトラウマになりキャンプを嫌いになりそうであった。

とらわこ

しばらくは風の弱い林間サイトでいいかな・・・・

ぱんだ

修行だな

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